ボトックスをしても眉間のシワが残るのはなぜ?
「眉間のシワにはボトックス」というイメージを持たれている方は多いと思います。
実際、眉間の表情ジワに対してボトックス治療は有効です。
ただ人によってボトックスをしたのにシワが残る場合があります。
これは、必ずしもボトックスが効いていないというわけではなく、
シワが傷のように皮フに刻まれてしまっていることが原因。
筋肉の動きによってできるシワに対する治療と
すでに皮膚に刻まれてしまったシワに対する治療は異なります。
「表情ジワ」と「刻まれジワ」は違う
表情ジワ
眉を寄せた時に現れ、力を抜くと目立たなくなるシワは
主に皺眉筋という眉間の筋肉の収縮が主な原因。
ボトックスで筋肉の動きを抑制することで改善します。
刻まれジワ
無表情でも残るシワ。
筋肉の収縮によって、長年にわたって同じ部分が繰り返し折れることで、
皮フにキズのようなシワが刻まれてしまいます。
こちらはボトックスで筋肉の動きを抑えるだけでは、残ってしまうことが多いです。
なぜ眉間のシワは「刻まれる」の?
眉間の筋肉は日常的に無意識のうちに繰り返し収縮しています。
PCやスマートフォンを見るときに眉間を寄せたり、
無意識に眉を寄せる癖がある場合、
同じ場所で皮膚が何度も折りたたまれることで、徐々にシワが定着していきます。
さらに加齢や紫外線などによって皮膚の弾力が低下すると、折れた皮膚が元に戻りにくくなります。
つまり眉間の刻まれシワは、
「筋肉の動き」+「皮フの老化」
によって出来るんですね。
まずはボトックスで「シワを作る動き」を抑える
刻まれジワがある場合でも、ボトックスは有効です。
ボトックスによって眉間を寄せる筋肉の動きを抑えることで、
- 新たなシワができるのを防ぐ
- 既に刻まれてるシワがさらに深くなるのを防ぐ
- 無表情時も少し眉間の距離が広がることで刻まれシワが浅くなる
ことが期待できます。
それではボトックスでも残る刻まれシワにはどうやってアプローチをしましょう?
ボトックス後に残る「刻まれジワ」にCGスタイラー
CGスタイラーは架橋ヒアルロン酸と2種類のペプチドを配合したフィラーです。
Octapeptide-11というペプチドは
MMPというヒアルロン酸やコラーゲンなどの細胞外マトリックス(=肌の構成成分)を
分解する酵素の働きを抑制することで
肌育しながらしわをふっくらさせてくれます。
CGスタイラーをシワに沿って浅く注入することで、
刻まれしわを伸ばし溝を浅くする効果が期待できます。
ボトックスは打ちたくない。CGスタイラーは、そんな時にも有効です。
ボトックスは目が重くなるから打ちたくありません。
そんなときにもCGスタイラーは有効です。
CGスタイラーに配合されるsh-Pentapeptide-12 SP / CG-PTxというペプチドは
筋肉の収縮をマイルドにするような効果が期待できるので
筋肉を止めることなく優しくしわを改善してくれます。
眉間の刻まれシワにエコーは必須
眉間のヒアルロン酸治療は
血管塞栓症(血管内にヒアルロン酸が詰まって組織が壊死する)のリスクがとても高い部分です。
刻まれシワがある部分はちょうど
目の上の滑車上動脈が骨膜上から皮下に登ってくる部分にあたるので
刻まれシワに対する浅い層への注入はとても危ないんですね。
なのでエコーでの血管評価は欠かせません。
私は治療前、治療後に血管を確認することで、リスクを減らすようにしていますが、
それでもリスクをゼロにすることはできません。
患者様に痛みがないか、皮膚の色はどうか、常に細かく確認しながら丁寧に治療を行います。

まとめ
眉間の刻まれシワはボトックスで治療しても残ることが多いです。
そんな時はCGスタイラーを浅く注入することで改善が認められますが、
眉間は血管塞栓のリスクが高い部位。
エコーを使用して出来るだけリスクを減らし安全に治療しましょう。

