エラボトックスは打つ方がいいの? 打たない方がいいの?
「エラボトックスで小顔に見せたいけれど、年齢を重ねるとたるむと聞いて不安」
という方も多いのではないでしょうか。
エラボトックスは、咬筋(こうきん)という
下顎角から頬骨の下あたりまで広がる大きな筋肉のボリュームを
ボトックスで減らす治療です。
フェイスラインをすっきり見せる効果が期待できる一方で、
骨格によって「向いている方」と「慎重に検討した方がよい方」がいらっしゃいます。
まず、下顎角(エラ部分)の角度が小さい方(90度に近い方)は、
骨格的にエラが張って見えやすいタイプです。
さらに噛む力が強く、咬筋も発達していることが多いため、
エラボトックスを打っても筋肉量が極端に減少しにくく、適応になりやすいです。
一方で、下顎角の角度が大きい方は、
エラボトックスによってたるみが目立つ可能性があります。
このタイプの方は、一般的に面長傾向で噛む力が弱く、
太っていないのにフェイスラインの境目が曖昧に見えたり、
口横にもたつきがあるように見えることがあります。
下顎角の角度が大きいと、フェイスラインを後方から支える力が弱くなりやすく、
そこにエラボトックスで咬筋のボリュームまで減らしてしまうと、
口横のたるみが悪化することがあります。
さらに、あごが小さいタイプの方も注意が必要です。
あご先のボリュームは、フェイスラインを前方から支えるうえで大切な要素です。
下顎角が広く、なおかつあごも小さい方にエラボトックスを行うと、
フェイスラインを前後で支える力が弱くなり、口横のたるみが目立ちやすくなることがあります。
では、なぜ「年齢とともにエラボトックスでたるむ」と言われるのでしょうか。
理由のひとつは、加齢により頬外側の脂肪が減少しやすくなるためです。
そこへエラボトックスで筋肉量まで減ると、頬こけが強調されることがあります。
もうひとつは、加齢とともに下顎角の角度が大きくなりやすいことです。
もともとの支えが弱くなる中で、さらに咬筋のボリュームが減ることで、
たるみ感につながる場合があります。
そのため、下顎角の角度が大きい方や、あごが小さい方には、
ヒアルロン酸によるフェイスライン形成や糸リフトの併用がおすすめです。
また、頬こけがある方でエラボトックスをご希望の場合は、
頬へのヒアルロン酸注入を併用することで、バランスよく仕上がります。
咬筋は顔の横幅を大きく見せる一方で、
フェイスラインを後方へ支える役割を担っています。
だからこそ、「小顔になりたいから全員にエラボトックス」ではなく、
ご自身の骨格や加齢変化に合わせて適応を見極めることが大切です。

