ほうれい線治療でよく行われるヒアルロン酸注入。(基部ヒアル、貴族ヒアル)
まずヒアル1ccで治療するとなると
ほうれい線に沿ってヒアルロン酸注入を行うのが一番スタンダートかと思います。
でも実はほうれい線に沿って大きな動脈(顔角動脈)が走行しているので
ヒアルを血管の中に誤注入して血管を詰まらせる
「塞栓症」という合併症のリスクが高い部位でもあります。

この動脈は一部、網膜につながる血管と連絡しているので
最悪の場合、失明などの重大な副作用が起こり得ます。
一般的には触診で、注入したい部位に血管が走行していないか、
または針を刺入後、シリンジに陰圧をかけて逆血がないかを
しっかり確認することで塞栓症のリスクを減らしていますが、
それでも万全とは言えません。
血管の走行位置や深さは結構な個人差がありますし、
実際に目で見て確認できるに越したことはないので、私は好んでエコーでの確認を行なっています。
また術前、術後の血流の様子や
過去に注入したヒアルの位置や残存具合、
注入後のヒアルの位置なども合わせて確認することで
患者様にとってだけではなく、医療者側にとっても
安心して治療を行うことができると考えています。
美容医療も「医療」なので、リスクをゼロにすることは出来なくても
それを下げる努力は惜しまずに行なっていきたいと思います。
やはりほうれい線は加齢に伴い、治療のニーズの高い部位。
正しく恐れつつ、安心安全な治療をご提供してまいりたいと思います。

