糸リフトは
オペよりも簡単に手軽に
デバイス治療や注入治療より効果的にたるみを改善する治療として
日本全国においてトップレベルに行われている施術の一つですが、
糸リフトで目指すゴールは
患者様によって、そしてドクターによっても少しずつ異なっているように思います。
多くの患者様の糸リフトのイメージとしては
ご自身の頬骨のあたりを斜め上にグッと引き上げて、
ほうれい線や口元のもたつきが改善するのを見て
「糸リフトでこうなったら良いのよね〜」という感じです。
確かに糸リフトでそうなったらもちろん良いのですが、
現実は3つの意味で難しいと思います。
まず一つ目が、皮フがたわむほど強くリフトアップすると、皮フが引き攣れます。
(しかも強く引き上げてたわんだ皮フは、オペではないので切るわけにもいかず、行き先がない)
そして現在広く使用されている糸リフトの多くは
その位置で動かないように固定しておくのが難しく、(強い固定点がない)
強く引き上げたところで、表情の動きや日常動作に影響を受けて、元に戻る。
1ヶ月後には元通りってやつです。
最後に、お顔の3次元で立体的な構造を
直線(1次元)の糸を数本入れるだけでどうにかしようとするには限界がある。
物理的な限界です。
じゃあなんのために糸リフトをするのか?
金ドブではないか?という意見もあると思いますが
糸リフトだけでたるみをどうにかするのは難しいけれど
糸リフトの役割をきちんと理解して、うまく取り入れればとても良い治療だと思います。
糸が得意なことは、糸が通った部分の組織を癒着させられること。
つまり、糸で皮フと皮下組織を少しずらした状態(リフトアップした位置)で
組織を癒着させられれば、
年齢とともに少しずつ下にズレてくるのを予防して
長い目で見た時のたるみ予防になります。
そして垂直上方向にリフトアップ力をかけられるのも
糸リフトの唯一無二なメリットです。
なかなか真上に引き上げるのは糸以外の施術では難しい。
特にお顔の外側の、あまり動かない部位に効率的に糸を通すことで
表情の動きに影響を受けづらく、後戻りもしにくいです。
そして糸は線なので1次元ですが、
うまく方向を組み合わせることで面状(2D)に近いリフトアップも得られるし、
RF(XERF)など深さにもアプローチできるものがあれば
お顔の3D構造に合わせてリフトアップできます。
つまりは組み合わせ治療が大切なんですね。
糸リフトだけでなんとかしようとすると、
物理的にも見た目的にも持続期間にも無理がある。
でも糸リフトならではのメリットを活かしつつ、
他の治療と組み合わせることで、とてもいい治療になります。

