レチノールが肌のアンチエイジング(肌育)にとって
とても大切だとお話ししましたが、
よく聞かれるのが「レチノールでビニール肌になりませんか?」という懸念。
簡潔な答えとしては、「肌質、濃度、使用頻度」によります。
レチノールの効果として代表的なものは
MMP(マトリックスメタロプロテアーゼ=コラーゲン分解酵素)を抑制することで
コラーゲン分解抑制と、コラーゲン生成促進し、
真皮乳頭層のコラーゲン増加させる効果。
特にタイプⅠコラーゲン増加は、
老化によってスカスカになる線維組織を適正化し、肌を引き締めてくれます。
また加齢により落ちるターンオーバーの速度を適切にし、
角質をコンパクトに、真皮顆粒層の厚みを増やしてハリ感のある肌にしてくれます。
そして皮脂抑制効果と相まって毛穴の開きや黒ずみを改善してくれます。
個人的にはレチノールは stimulator 的立ち位置だと思っていて、
老化によって落ちてる肌機能を適正化するよう刺激し促すことが
レチノール使用のメインの目的だと思っています。
なのでレチノールを、
ターンオーバーが適正化される濃度や頻度で使用できれば
ビニール肌にはなりづらいのではないかと思います。
つまり濃度が高ければ高いほどいい、頻度は毎日がいい、ではないということです。
レチノールを使い始めの時に出るA反応(赤み、乾燥、皮むけ)は悪いものではないですが、
やはりそれが長期に続くのは
肌のバリア機能を落とすことにもなりますしお勧めしません。
(しみ治療のためのセラピューティックの時は別です)
肌がゴワゴワせず、ニキビもできず、
だからと言ってかゆみ、ひりつきが出過ぎない
スムースな質感でいられるような
使用濃度、頻度を見つけて、それを続けるのがベストと考えています。
そして先ほども申し上げた通り、レチノールは stimulator です。
つまり刺激されて頑張れる素材がないと、
どれだけレチノールを入れてもいい肌は作れないということです。
じゃあどうやっていい素材を作るか。
ペプチド入りのスキンケアと、
栄養(プロテイン、ビタミンA、B、C、D、E、鉄、亜鉛、糖質制限など)
クリニックでの肌育治療(ヒアルロン酸、アミノ酸、PNなど)です。
特にスキンケアでのペプチドの導入に関しては
ペプチドを皮内に届けるため、
ある程度油分の多いテクスチャーであることが多いので、
ニキビ肌の人にペプチド化粧品のみ使用するとニキビになることがあります。
脂性肌の人はペプチドをうまく使うためにも
レチノールで皮脂コントロールすることは重要だと考えています。
レチノールはうまく使えばとてもいいスキンケア成分です。
どうか自己判断で使用せずクリニックで肌状態を確認しながら、
適切な濃度、頻度を守って使用してくださいね。

